頻出する専門用語
ディープラーニングの関連情報を調べると、多くの専門用語に出会います。
これらの専門用語は、
- 新しく提案されたコンセプト
- 日常用語を別の意味で使用している
などの場合が少なくありません。
ディープラーニングは、多様なバックグラウンドを持った人たちが注目しています。
どうすれば、ディープラーニングの専門用語を理解していけるのか。
今日は、専門用語にアプローチするいくつかの方法を紹介します。
- Web記事
- 動画
- 書籍
などの視点から、ディープラーニングの専門用語を調べる方法です。
専門用語へのアプローチ
専門用語は、
- 学校の先生や友達
- 職場の上司や先輩、同僚
などとの関りで、理解していくこともあると思います。
一方で、ディープラーニングに関しては、様々な分野の人たちからの関心を集めていることから、
- 自分の周りに質問できる人がいない
- 独学でディープラーニングについて調べ始めた
という人もいるかと思います。
そのため、ここでのディープラーニングの専門用語へのアプローチは、
- 比較的簡単に始められる
- 一人で試すことができる
ものを中心にしています。
Web記事関連
Web上には、ディープラーニングの専門用語を理解するのに役に立つリソースが豊富にあります。
ここではそのいくつかを紹介します。
人工知能学会
人工知能学会は、人工知能分野を取り扱う日本の学会です。
人工知能学会のWebページには、ディープラーニングの専門用語理解につながる多くのリソースがあります。
特定のテーマに関して、解説記事があり、その領域の専門用語を知ることができます。
また、AIマップというページでは、AI関連のトピックスに関する俯瞰図を確認できます。専門用語と周辺領域の関係を確認する際に、活用できます。
Deep Insider
AI関連の情報を扱うDeep Insiderのプラットフォームには、用語辞典があります。
用語辞典では、
- CNN (畳み込みニューラルネットワーク)
- LSTM (長・短期記憶)
- ReLU (Rectified Linear Unit)
などの専門用語に関して、分かりやすい説明を読むことができます。
図解で用語を説明している箇所も多いので、他のWeb記事で説明を読んだけれど、なかなか理解できなかったという時には、用語辞典を確認すると良いと思います。
Machine Learning Crash Course
Machine Learning Crash Courseは、Googleが提供している機械学習入門コースです。
Machine Learning Crash Courseでは、
- 講義動画
- 解説記事
を参考にでき、さらに用語集を確認することもできます。
基本的に英語のページですが、ディープラーニングを含む機械学習に関する多くの専門用語が解説されています。
動画
Web記事は、調べやすく確認しやすい、というメリットがあります。
一方で、
- 電車やバスなどで移動している時に、動画で学びたい
- 動画での詳しい解説を確認したい
という場合があると思います。
この場合にも、参考になるリソースがいくつかあります。
Neural Network Console
Neural Network Consoleは、SONYのディープラーニング開発ツールです。
Neural Network Consoleには、YouTueのチャンネルがあります。
- Deep Learning入門
- Deep Learning精度向上テクニック:様々な活性化関数
などの動画リストが公開されています。
日本語でディープラーニングの解説を聞くことができ、専門用語に対する理解が深まります。
AIcia Solid Project
データサイエンスVtuber アイシア=ソリッド氏のYouTueチャンネル、AIcia Solid Projectには、
- Deep Learning の世界
- 強化学習Live
など、ディープラーニングや強化学習のプレイリストがあります。
ディープラーニング関連領域について、基本的な部分から、丁寧に解説されている動画が多く、他のリソースで理解できなかった専門用語があった場合は、一度確認してみることをお勧めします。
すべての人のためのAI
すべての人のためのAI (AI For Everyone)は、学習プラットフォームとして広く知られているCourseraにある、AI関連の基礎知識を学ぶことができる学習コースです。
- AIとは何か
- AIプロジェクトを構築する
- AIと社会
などのテーマに関して、一般社会やビジネスと関連付けて学ぶことができます。
コース名の通り、AI関連トピックスに関して分かりやすく説明されています。
このコースで、ディープラーニングや用語について学ぶことができます。
英語の講義ですが、字幕を付けられます。AIやディープラーニングについて、社会やビジネスとの関係を知りたい、という時には特にお勧めです。
書籍
日々発展しているディープラーニングの領域では、Web記事や動画で新しい情報をキャッチアップすることは重要です。
一方で、多くの場合で使われる専門用語やコンセプトは、広く浸透してきており、それらの基本的なことは書籍で確認すると、より理解が深まるということもあります。
AI白書
AI白書は、情報処理推進機構が発行している、AI技術やその社会への応用などを広く扱った白書です。
2021年2月時点で、AI白書2020、AI白書2019、AI白書2017が刊行されています。
AI白書2020では、
- AIとビジネス
- AI技術動向
- 制度政策動向
- AI人材育成
などの幅広いテーマが扱われています。
ディープラーニングはAI技術のコアの一つと言えるため、AI白書もディープラーニングの専門用語理解という点から参考になると思います。
ディープラーニングG検定関連書籍
ディープラーニングG検定は、日本ディープラーニング協会が運営する検定です。
ディープラーニングの基礎知識や活用方針などに関する理解を測る検定であるため、その対策書籍は幅広くディープラーニングのテーマを解説しています。
ディープラーニングの専門用語を理解する際に、ディープラーニングG検定の関連書籍は参考になります。公式ページからお勧めの書籍を確認することができます。2021年2月時点で、
- 深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 公式テキスト
- ディープラーニング活用の教科書
- ディープラーニング活用の教科書 実践編
が挙げられています。
ディープラーニング協会は、G検定の他にもE検定を実施しています。E検定では、ディープラーニングの理論の理解、実装能力などが検定されます。
気になるワードは調べてみる
ディープラーニングの専門用語を確認する時には、
- Web記事
- 講義動画
- 書籍
など色々なリソースが活用できます。
- 検索性に優れたWeb記事
- グラフや数式を分かりやすく解説している動画
- 体系的に学ぶことができる書籍
などそれぞれに特徴があります。
ディープラーニングを調べ始めると、最初は専門用語が多いと感じ、全体の理解が難しいと思うことがあります。
しかし、今日紹介したリソースなどを活用していくと、ディープラーニングについて少しずつ把握できるようになっていきます。
気になった人は、一度Web記事や動画などのリソースを参照するのも良いのではないでしょうか。
専門用語への理解が深まると、ディープラーニング関連の論文も確認しやすくなる、といったように発展的な情報収集に取り組みやすくなります。
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