目的別に考える
今日は、読書についてです。
- 読みたい本があるけれどなかなか、読み始められない
- 必要な知識があるるが、うまく本から情報を得られない
- 読書をしつつ語学力を高めたいけれど、具体的にどうすればいいか分からない
など、読書についての悩みは多いと思います。
ここでは、
- 必要な知識を得る
- 広い知識を得る
- 楽しむ
- 語学学習
という目的別に、効率的に読書を続けて行くコツを紹介します。
読書の目的を、再認識することで読書の効率を上げることができます。
必要な知識を得るための読書
まずは、
必要な知識を得るために読書する場合です。
特定の知識やスキルを得るために本を読むケースが当てはまります。
例えば、
- プログラミングの勉強をしていて、特定の概念について知りたくなったので、本で調べる
- 英語学習を続けていて、動詞の時制について、再確認したくなったので文法書を読む
- 資格試験の対策書籍に取り組む
など、ピンポイントで自分の知りたいことが決まっている時です。
これらの場合は、
- 読んでいる書籍の中で、今自分がもっとも必要としている情報が載っている箇所にフォーカスする
- 本を最初のページから順に読もうとしない
- 本全体を読む必要はないというケースがある
ということがポイントです。
自分が必要としている情報がある程度はっきりしているため、
単語を辞書で調べるように
本を読んでいきます。
辞書を最初のページから読んでいく人はあまりいないと思います。
一方で、一般の書籍になると、自分が知りたいことが明確になっているにも関わらず、1ページ目から順に読んでいく人が多いように思います。
ここでは、
いかに迅速に自分の必要としている情報に到達し、理解できるか、ということを主眼に、本を読んでいく順番を柔軟に変えることで、読書の効率が上がります。
- 目次や索引から、自分が必要そうな情報が載っている箇所を見つける
- 該当箇所の章や節を読んで理解する
- 関連知識が必要だと判断した場合は、その箇所を追加で読む
という流れが1セットです。
このサイクルを何回か繰り返すことで、
自分が今必要としている知識を、その本から吸収する
ということが迅速に行えます。
もちろん資格試験対策本に取り組む時は、ある程度本全体を読む必要があります。その場合も、最初のページから最後のページまで通して読むというよりは、
- 資格試験に出そうな箇所はどこか
- 実際に資格試験の対策になっていないページを読んでいないか
という視点を持ちつつ読み進めることが大切です。
広い知識を得るための読書
必要な知識やスキルがピンポイントで決まっている時のみ読書をするわけではありません。
何となく、
- この領域の知見が知りたい
- この分野の広い知識を得たい
という時にも本を読むと思います。
ここでは、
広い知識を得るための読書
を効率的に行う方法を見ていきます。
特定の知識やスキルを得るために、急いで読書するのではなく、
ある程度広いテーマの知識を得るための読書に取り組む際に、有効なポイントです。
この場合は、何よりも
どんな本を選ぶか
が重要です。
特定の知識やスキルを得るために本を選ぶ時は、自分が必要としていない本を選ぶことは少ないです。これは、自分の読書の目的が明確だからです。
一方で、広い知識を得るための読書の場合は、目的がややあいまいなため、
実は自分が求めてない本
を選ぶ場合が少なくありません。
私自身、
- 内容が少し専門的過ぎた
- 実用的な話を知りたかったが、理論的過ぎた
というように目的に合致しない読書を何回も経験しています。
なるべく自分に合っている本を選ぶ方法として、
その分野で定評のある入門書を選ぶ
があります。
例えば、
- インターネットセキュリティ全般について知りたいのであれば、インターネットセキュリティについて定番の入門書
- Webデザイン全般について知りたい場合は、Webデザイン入門書で定番のもの
を探すというイメージです。
定番の書籍が複数あるという場合は、
- Amazonの試し読み
- 大型書店で一度読んでみる
をお勧めします。
ある程度、自分に合った本を選ぶことができれば、
自分が必要としていた、広い知識を知るための読書
がスムーズに行くと思います。
楽しむための読書
先に紹介した2つと異なり、
単純に楽しむ
ための読書もあります。
この場合は、
自分の好きな本を選んで、読むだけでしょう?
と言われればそうなのですが、1点だけポイントがあります。
それは、
娯楽の時間だという意識を持つ
ということです。
楽しむための読書は、あくまでも娯楽だと思っていると
純粋に楽しめますし、
他にすること、例えば、知識やスキル習得のための読書や作業などにかける時間とのバランスを考えることにも意識が向きます。
楽しむ読書は割り切って娯楽と捉え、
他作業とのバランスを考える、
ことで読書がより充実すると思っています。
語学学習のための読書
最後は、
語学学習のための読書
です。
これは、
- 英語の力を付けたいから洋書を読む
- フランス語学習を始めたから、フランス語の簡単な小説を読んでみる
などのケースです。
この場合は、
- 自分の語学力に合った本
- 自分の興味がある分野の本
を選んで読む、ということが重要です。
洋書は、もちろんその言語が母国語の人向けに出版されているものも多いです。
最初から難しすぎる本を選んでも、洋書での読書は、なかなか続きません。
私は、何度も分厚い英語の本を読もうと意気込んでは、途中で諦めてきました。
しかし一度、自分が興味のある分野で、自分に合ったレベルの洋書を1冊読み通してから、だいぶ洋書が読みやすくなりました。
一見遠回りに見えますが、
一度、自分のレベルに合った洋書を読んでみて、
自分にも読める、という感覚を得ることをお勧めします。
読めるという成功体験を積んでいくことで、徐々にレベルの高い洋書に取り組んでいけるようになります。
一歩ずつ階段を上るイメージで、語学学習のための読書を続けていきましょう。
実りのある読書を
今日は、
効率的に読書を続けるという点から、
- 必要な知識やスキルを得るため
- 広い知識を得るため
- 楽しむため
- 語学学習のため
の読書法を紹介しました。
本には有益な情報が詰まっています。純粋に読書を楽しむこともできます。さらに語学学習にも活用できます。
それぞれの目的に合った、読書スタイルを実践していくことで、効率的に読書を続けていけると思います。
- 学校や職場
- 通学や通勤
- 自宅
など色々な状況や場所で、本は読めます。
実りの多い、読書に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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