プログラミングの相棒:エディタ
プログラミングでのエディタとは、プログラミングする際に必要なソフトウェアのことです。
プレーンテキスト(装飾されていないテキスト情報)を編集するためのツールという面から、テキストエディタ、プログラミングのコードを取り扱うという面から、ソースコードエディタなどと呼ばれています。
エディタには様々なものがあります。
それぞれ独自の特徴を持ったエディタは、プログラミングをサポートするツールとして、多くの人に使われています。
今日は、7つ、プログラミングする際に活用できるエディタを紹介します。
- Visual Studio Code
- Vim
- Notepad++
- Atom
- mi
- サクラエディタ
- 秀丸エディタ
です。
7つのエディタ
Visual Studio Code
1つ目は、
です。
2015年に初めて公開されたVisual Studio Codeは、今では世界中で使用されています。
Q&AサイトのStack Overflow 2019年の開発者向け調査では、人気エディタランキングで1位を獲得しています。
Visual Studio Codeは、Windows、macOS、Linuxに対応しています。
Visual Studio Codeには、
- 比較的動作が軽い(ソフトウェアの起動にあまり時間がかからない、コードを書いている間にそれほど重くならないなど)
- プログラミング初学者が使いやすい
- 拡張性が高く、熟練者も使える
- 無料
などの特徴があります。
これらの特徴がVisual Studio Codeの普及の理由です。
Vim
2つ目は、
です。
Vimは、何十年も開発者に使用されてきたエディタです。無料で使用出来ます。
Stack Overflow 2019年の開発者向け調査では、人気エディタランキングで5位を獲得しています。
Vimの最大の特徴は、
基本的にCUIのエディタ
だということです。
CUIは、キャラクタユーザインタフェース (character user interface)のことで、簡単に言うと、キーボードを使って操作するエディタということです。
Visual Studio Codeのように、マウスやトラックパッド(タッチパッド)を補助的に用いることができません。
そのため、キーバインド(キーボードのキーに割り当てられている各種機能)が特殊で、学習コストは高いです。
では、なぜ長く使われているのかというと、
操作に慣れると非常に便利だから
です。
Vimを重宝している人は、Vimmerと呼ばれたりします。
それくらい一部の人には受け入れられているエディタです。
- Linux
- macOS
などでは、Vimが標準搭載されていることが多いです。サーバー周りの業務で、突然Vimを使う必要が出たという声も聞こえます。
- 必要に迫られて使用する人
- 熱烈に歓迎して使用する人
が両方いるという点で、とてもユニークなエディタだと思います。
Notepad++
3つ目は、
です。
Notepad++は、Windows用の無料エディタです。
Stack Overflow 2019年の開発者向け調査では、人気エディタランキングで3位を獲得しています。
シンプルな画面と操作性、十分なプログラミング補助機能があるのが特徴です。
- Visual Studio Codeの画面と機能に圧倒される
- もう少しシンプルなエディタはないのか
というWindowsユーザーには、選択肢になると思います。
Atom
4つ目は、
です。
Atomは、GitHubがリリースした比較的新しいエディタです。
A hackable text editor for the 21st Century
をキャッチフレーズとしています。
- Windows、macOS、Linuxに対応
- 高い拡張性
- モダンなデザイン
などの特徴から、人気のエディタの一つです。
この特徴から、あれ?どこかで見た特徴、、、
となるのですが、その通りでVisual Studio Codeと共通点があります。
実は、両者は開発に同じElectronというソフトウェアフレームワークを使用しています。
Electronは、HTML、CSS、JavaScriptといったWebに関する技術を用いて、WindowsやmacOSなど様々なOSに対応したデスクトップアプリを開発できるフレームワークです。
2015年、Visual Studio Codeが初めて公開された年には、Atomは、Stack Overflowの開発者向け調査では、人気エディタランキングで5位でした。
2019年の開発者向け調査のランキングでは10位となっています。
Atomの利用者が一部Visual Studio Codeを使い始めているというのが近年の動向かもしれません。
mi
5つ目は、
です。
mi(えむあい)は、日本生まれのmacOS用無料エディタです。
- シンプルな操作性
- プログラミングに役立つ基本的な補助機能を搭載
している点などから、Visual Studio Codeよりも軽く使いたいというときに候補になります。
先に紹介したWindowsユーザー向けエディタNotepad++のmacOS版というイメージが近いかもしれません。
サクラエディタ
6つ目は、
です。
サクラエディタは、日本生まれのWindows用無料エディタです。
2000年代から日本では広く知られているエディタです。
無料ということもあり、Windowsでプログラミングを始める
という場合に、まずはサクラエディタで始めてみよう、という時期もあったようです。
軽量であることでも知られているサクラエディタは、現在も人気があります。
秀丸エディタ
7つ目は、
です。
秀丸エディタは、日本生まれのWindows用エディタです。
サクラエディタとの違いは、秀丸エディタはシェアウェアだということです。
つまり、継続して使っていくには、ソフトウェアを買う必要があります。
有料の秀丸エディタですが、1990年代から、Windows用の定番エディタとして国内で広く使われてきました。
軽量の秀丸エディタは、サクラエディタとの共通点も多いです。
秀丸エディタは有料ですが、便利な文字列検索機能を好む人からは、秀丸エディタを支持する意見が多くあります。
現在でも国内のWindowsユーザーには秀丸エディタを使っている人が一定程度いると思われます。
自分に合ったエディタを見つける
今日は、プログラミングに取り組むときに活用できるエディタ7つを紹介しました。
気になるものがあった人は、一度試すと良いと思います。
エディタには相性がある。人それぞれ好みが分かれる、ということが前提ですが、
7つも試したくない、この中でもお勧めは?
という点から、個人的なお勧めを目的別に紹介します。
- とりあえず、世界中で広く使われているものを試してみたい → Visual Studio Code
- 学習コストが高くても、時間をかけてプログラミングに役立つ(と言われてきてた)タイピングスキル(キーバインドの活用)を身に着けたい → Vim
です。
Vimに関しては、特に賛否両論あるところですが、
- どんなPCでも使用できるLinuxの標準的なエディタである
- Vimのキーバインドは、Visual Studio Codeでも設定できる
などから、野心的な学習者は、試してみると良いかと思います。
エディタは上手に使えば、
プログラミングの頼もしい相棒
になります。
自分に合うエディタを探してみてはいかがでしょうか。
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