STEAM【これからの教育、学びとイノベーション】

Uncategorized

STEAM

皆さんは、STEAMという言葉を聞いたことはあるでしょうか。

STEAMとは、

  • Science
  • Technology
  • Engineering
  • Arts / liberal arts
  • Mathematics

の頭文字を取ったものです。

日本語では、科学、技術、工学、芸術 / リベラルアーツ、数学といったところでしょうか。

この言葉は、STEAM領域、STEAM教育などといった形で使われます。

こういった文脈では、

  • S, T, E, A, Mのそれぞれを横断的に教育する / 扱う
  • 社会の問題をクリティカルシンキングで捉える(批判的思考)
  • 科学技術の手法を用いつつ、クリエイティブなアプローチを取る
  • これらを活用してイノベーションを起こす

といった形で捉えられています。

一見、あいまいなこの、STEAMというコンセプト。

私は、今後この考え方はとて有用になると思っています。

今日は、プログラミングや情報分野と社会の関係について、

STEAMの視点から見えることを紹介します。

近年のイノベーション

Apple

  • iPhone
  • Macbook
  • Apple Pay

これらの商品 / サービスを聞いて、一つも知らない / 聞いたこともない、という人を探すのは難しいと思います。

それほど、これらを生み出したAppleという会社が現代の社会に与えている影響は大きいです。

Appleというと、巨大IT企業GAFAMの1つということもあり、IT / テクノロジーのイメージが強いかもしれません。

しかし、Appleの凄さは、デザインやアートとテクノロジーをうまく調和させている点だと言われています。

Appleは、1976年にスティーブ・ジョブズ、スティーブ・ウォズニアック、ロナルド・ウェインの3人で立ち上げられました。

ジョブズやウォズニアックは、技術=プログラミングのスキルとともに、アートやデザインの素養があったと言われています。

ここでのアートやデザインとは、プロダクト(商品) / サービスの見た目など、分かりやすい部分だけはありません。商品やサービスを開発するときに、

  • どういった設計が機能的か
  • 機能と美的外観を調和させる設計は可能か

など、かなり深い部分でデザイン 、アートとテクノロジーを融合させてきたと考えられています。

これらの話を聞くと、私は、STEAM教育や、その考え方に可能性を感じます。

これまでずっと科学技術の教育は重要と言われ続けてきました。

それだけでなく、デザイン、アートを含め広くにSTEAMに通じることが、実社会に必要不可欠なイノベーションを起こすために必要なのではないか、と思うのです。

SpaceX

SpaceX

という会社をご存知でしょうか。

SpaceXは、宇宙輸送の業務、つまりロケット打ち上げや宇宙船開発に関する事業を行っているアメリカの会社です。

2020年11月16日に、SpaceXが開発した宇宙船クルードラゴン(SpaceX Crew-1)を載せたファルコン9ロケットが、無事打ち上げられました。

 その後、クルードラゴンは、無事に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしています。

このクルードラゴンに、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが搭乗されていたため、記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。

このSpaceXの創業者が、スティーブ・ジョブズが亡くなったあと、アメリカで最も注目されている起業家のイーロン・マスクです。

イーロン・マスクは、複数の企業の立ち上げに成功している連続起業家として知られていることからも、会社経営の手腕に注目されがちですが、STEAM領域への造詣が深いことでも有名です。

  • 工学
  • 物理学
  • プログラミング

などを幅広く、学校、独学で学んで来たマスクは、STEAM領域の深い知見を活かして、独創的な改革を重ねてきました。

商用ロケットの再利用といった革新的な手法は、今後も広く用いられる可能性があります。

Apple、SpaceX、これらの企業はSTEAM領域の可能性を大いに感じさせてくれます。

新しいインフラ

  • YouTube
  • Twitter
  • LINE
  • Amazon

などのサービスは、私たちの生活に欠かせないものであり、

もはや新しいインフラと呼べるものです。

これらのサービスにも、STEAM領域は深く関わっています。

S、TとEが、これらのサービスに関係しているのは直感的に分かりやすいと思いますので、ここでは、A(Arts)とM(Mathematics)に絞って見てみます。

直接的な関係では、デザインとサービスの関係に気がつきます。

YouTubeのようなWebサービス、TwitterのようなSNS、ともに現代人の限られた時間を割いて使ってもらうために、操作性、機能面とデザインの関係に細心の注意が払われています。

Webサービスであれば、Webデザインについては、そのサービスの根幹を担うテクノロジーと同様に最も重要なものの一つとされています。

これは、YouTube、Twitterなどのサービスでは、エンターテイメントとしての利用が多くあるということからも納得できます。

さらに、STEAMのM, Mathematicsの部分についてですが、ここはさらにこれらサービスの根底にある基礎とも言えます。

Amazonの各種サービス、LINEのようなSNSでは、近年、高度なアルゴリズムによってそのサービスが成り立っています。

アルゴリズムというのは、コンピュータに何かをさせるときの実行手順のようなものです。料理をするときのレシピや料理手順と同じく、コンピュータに何かを実行させる時には、アルゴリズム=手順書、が必要です。

このアルゴリズムは、とても洗練されており、有益なアルゴリズムの開発や改善には数学の知識が必要となることが多いです。

特に近年これらのサービスで活用されているAIの領域では、高度な数学をベースにアルゴリズムが開発されています。

このように、現在の私たちの生活を支え、豊かにしている新しいインフラは、まさにSTEAM領域から生み出されたとも言えるのです。

もっともエキサイティングな領域

情報革命、ITリテラシーなど、科学技術や情報領域の重要性は広く認知されています。

また、イノベーションやクリティカルシンキングの重要性も長く話されてきました。

今日は、これらの問題を包括する考え方

STEAM

について見てきました。

社会の状況が急速に変化するこの時に、

問題を解決、新しいイノベーションを起こしていくのに

  • Science
  • Technology
  • Engineering
  • Arts / liberal arts
  • Mathematics

の知見を相互に結びつけ、柔軟に考え、トライしていくことが重要になってくるのではないでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました