目が離せない3つのプログラミング言語
今日は、今人気を集めている3つのプログラミング言語
について、紹介します。
TypeScriptは、
JavaScriptのスーパーセットとして開発されたプログラミング言語です。
スーパーセットというのは、ベースとなるもの(この場合JavaScript)の機能を持ちつつ、更に追加の機能を持っているということです。
TypeScriptはJavaScriptと互換性があり、TypeScriptのプログラミングでは、JavaScriptのプログラミングコードやライブラリを使用することができます。
Web開発で広くJavaScriptが使用されてきたことから、そのスーパーセットであるTypeScriptは注目を集めています。
Kotlinは、
プログラミング言語のJavaやScalaに影響を受けて開発された言語です。
Javaをより安全、簡潔に使うという目的のために開発された言語であると言われています。
Swiftは、
アップル製OSで動作するアプリケーションを開発するための言語として開発されました。
簡単に言うと、iPhoneやmacOS向けのアプリケーション開発に使用できるプログラミング言語です。
ここでは、3つのプログラミング言語について、主に共通点から特徴を見ていきます。
3言語の共通点
3つの言語には、
- 比較的新しいプログラミング言語である
- 開発に実績のある組織が関係している
- 人気が出てきている
- 今後のさらなる広がりが期待されている
という4つの共通点があります。
新しい
1つ目は、3言語とも、比較的最近登場したプログラミング言語であるということです。
- TypeScript (最初に公開されたのが2012年)
- Kotlin (2011年)
- Swift (2014年)
と、Python(1991年)、JavaScript(1995年)などの言語に比べると比較新しいプログラミング言語です。
Rust(2010年)、Julia(2012年)などと合わせて2010年代に登場した代表的なプログラミング言語と言えます。
開発元が広く知られている
2つ目は、開発に有名企業が関わっているということです。
- TypeScript(Microsoft)
- Kotlin(JetBrains)
- Swift(Apple)
です。JetBrainsは、開発者向けのツールを開発しているIT企業です。
- Pythonの統合開発環境(IDE)であるPyCharm
- Javaの統合開発環境として有名なIntelliJ IDEA
などを開発しています。
人気がある
3つ目は、初めてリリースされてから間もないが、人気があるということです。
世界的に知られているインターネットのQ&Aサイトstack overflowの開発者向け調査(2020年)では、
開発者が好むプログラミング言語ランキングで
- TypeScript (2位)
- Kotlin (4位)
- Swift (9位)
です。
Python (3位)、JavaScript (10位)と比較しても人気の高さが分かります。
同じ調査の、使用言語のランキングでは、
- TypeScript (9位)
- Kotlin (13位)
- Swift (17位)
と、Python (4位)、JavaScript (1位)に比べると、まだ開きがあります。
この、人気があるが、主要使用言語としては、まだそれほど広まっていない
という状況が、この3言語の特徴です。
この点が、4つ目の共通点につながっていきます。
今後の広がりが期待されている
4つ目は、今後、さらに使用が広がることが期待されているということです。
実際に、開発でこれら3言語を採用するケースが増えてきています。
その原因の一つが、
既存のプログラミング言語の補完や代替として期待されている
と言うことです。
- TypeScript (JavaScript)
- Kotlin (Java)
- Swift (Objective-C)
と、既存のプログラミング言語が活躍していた場で、補完 / 代替言語として今後の活躍が見込まれます。
例えば、Webやモバイルアプリ開発のためのフレームワークAngularは、現在広く用いられています。
このAngularはTypeScriptベースで開発されています。
このようにJavaScriptにオブジェクト指向を取り入れたTypeScriptは、大規模開発に向いているとされ、今後、大規模なプロジェクトでの使用がさらに広がっていくと考えられます。
Kotlinも同様に将来を嘱望されています。
2019年にGoogleは、 スマートフォンのAndroidアプリ開発言語として、Kotlinの将来性を強調しました。
Googleでは、
と言って、Android開発ツールやコンテンツ(ドキュメント、学習コンテンツなど)を作る際に、Kotlinの使用を前提に設計する、としています。
Swiftも同様です。
これまで、iOS向けアプリケーション開発では、Objective-Cが広く用いられてきました。
この領域でObjective-CをSwiftで代替、もしくは併用するケースが増えてきました。
iOS向けアプリケーション開発者は、iOSエンジニアと呼ばれます。
iOSエンジニアの基本的なスキルとして、Objective-Cだけでなく、Swiftの使用が求められるケースが増えているようです。
プログラミング学習の候補に
比較的新しいですが、注目を集めている
- TypeScript
- Kotlin
- Swift
は、プログラミング学習で選ぶプログラミング言語の候補になると思います。
- Webアプリを開発したい → JavaScriptを学んでからTypeScriptにもチャレンジ
- Androidアプリを開発したい → Kotlinを使ってみる
- iOSアプリを開発したい → Swiftを使ってみる
というように、新しい言語を使ってみると、何か新しい発見があるかもしれません。
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